緑茶の思い出
私(家族4人)は
6歳から12歳まで、母の実家に住んでいました。
家族は、
私たち一家4人と祖父母、
それに母の2番目の姉(独身)の7人。
祖父が寝たきりになったので、
その介護のための同居でした。
大人たちは、みんな忙しく、余裕がなくて、
子供の私と弟は、いつも「外で遊びなさい。」と言われて、
家の中に居場所がなかった気がします。
夏休みのある日。
そんな私たちを不憫に思ったのか
祖母が
「ちぃっとイタズラしてみっか?(ちょっと遊ぼうか?)」と言って、
私に、玄関先にある木の若葉を摘ませ、
摘んだ葉を洗って、蒸して、
金だらいのようなところで揉んで・・。
訳もわからないまま、汗だくで、
ずいぶん時間がかかって、
ほんの少しのお茶(のようなもの)が完成しました。
家の玄関わきには、
大きな松の木がひさしのように枝を伸ばしていて、
その根本に、椿や枸橘と一緒にあった大きな木が、
お茶の木だったのです。
子供だったこともあって、
残念ながらその時のお茶の味をおぼえていません。
東北地方だし、夏だったし、
なによりいつも飲んでいる緑茶とは、
別の物っていう形状でしたから、
味は・・・??だったかもしれませんね。(^_^;)
それでも
私は祖母と長時間一緒にいられただけで大満足でしたし、
祖母も、その日はずっと笑顔でした。
今は、祖父母も亡くなり、
その家も取り壊されて、
大きな工場の駐車場になってしまい、
もちろん、その時のお茶の木も残っていません。
作ることの大変さと面白さを知った
幼い頃の祖母との思い出です。
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